完走記 外村翼
総合2位 距離 223.2ｋｍ
僕がどのくらい売木村を好きなのか文章ではなかなか表しにくいのですが、敢えて言うならば、婚姻届を家から10分の役所に出さず車で4時間かけて売木村に出しに行った程、というくらいになります。 その売木村で、ずっと出たいと思っていた24時間走が初開催と聞き、次の瞬間にはエントリー、入金まで済ませていました。 残念ながら昨年度は2度の延期となりましたが、その分思いも強くなり2021年5月3日を迎えました。 スタート後はキロ5前後を刻み続け、当初の5分半という設定を大きく上回りました。 100キロを8時間47分という、ベストより4時間早いタイムで通過し、夜を迎えました。
夜は暗く、ランナーも減り、そして信じ難いほどの寒さに見舞われ、そこで初めて「これが24時間走か。。。」と途方もない気持ちになりました。 そこまでトップを独走できていましたが、ベテラン中西選手は休むことなく走り続け、経験とレベルの違いを思い知らされました。 16時間くらいで抜かれてしまい、着いていく余裕もありませんでした。 しかし、妻のサポートもあり、無事に夜を乗り越え朝を迎えました。 明るくなってからは逆に暑さとの戦いとなり、トラック24時間走という過酷な種目な上にタフなコンディションで更にメンタルを追い込まれました。が、それも快感ありました笑 ラスト70分で、アドレナリンなのか急に心と身体が回復し、キロ5分前後まで戻りました。 そこで先頭の中西選手を追いましたが、あと4キロというところでゴール。 惜しくも優勝はできませんでしたが、223.2kmという記録で大目標の200km超えを大きく上回ることができました。 最後は追い込むことに必死で涙こそ出ませんでしたが、ゴールした瞬間は人生一の達成感に浸りました。 24時間一睡もせずサポートに徹してくれた妻には心から感謝しています。 本当にサポートの力が身に染みる競技だと感じました。 売木村での入籍から丁度半年、2人で最高の結果を残すことができました！ 田口実行委員長、重見さんはじめ大会役員の皆様、そして売木村の皆様に心よりお礼申し上げます。 賞品で頂いた巨大な椎茸はポレポレさんで美味しく調理頂きました。 特別賞で頂いたお米は毎日食卓に並び、僕のエネルギーとなっています。 この大会をきっかけに、24時間走で世界を目指していきたいと思います。 来年も必ず出場させて頂きます。 本当にありがとうございました！