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完走記 須田 由太

 須田 由太 (ゼッケンNo.7

総合3位 距離191.6km



完走記

日時:3 May 2021 10:00~ 4May 2021 10:00

場所:売木村土トラック 標高900m!

天候:3日の午後は基本晴れてはいたものの風が強く雨が降ったり止んだり。変な天気。

夜からは穏やかだった。次の日の朝も晴れ。


準備

12/30 66.0km 6’07”/km

1/9 67.0km 6’11”/km

1/23 70.0km 5’51”/km

2/5 70.0km 4’22”/km

2/20 51.4km 4’43”/km

2/21 30.0km 4’12”/km

3/6 66.0km 4’33”/km

3/28 80.0km 4’29”/km *葛飾

4/10 70.0km 4’11”/km *戸田・彩湖



今年前半は短い距離を少々絡めつつもウルトラに懸けていたので、良い準備が出来たかと

。直近の70kmも想定以上に走れた。

70kmで勝った女性の24時間ベストが、202kmというのをネットで見つけて、

であれば自分は200kmはいけるのでは?

ということでの目標200km。

装備:標高900mという高地でのレースということで、朝晩冷えるとの通知を受けて。

1.ASICSサハラキャップ:1日目の夕方まで。サハラ部分はなくても良かった気もするけど

2.モンベル目出し帽:日が暮れてから。やっぱり相当冷えたので良いチョイスだった。


ゴーグル:コンタクト24時間は乾いて辛いかなと思いずっと装着。ちょっときつめな気が

したけど、UV的にも良かった。


上半身

1.南蛮singlet:夕暮れまで。スピリッツオブ南蛮

2.ASICS Tシャツ:夕暮れ後冷えてきたので。

3.RUN チェコ薄いジャケット:Tシャツと同じタイミングで。

4.North Faceジャケット:日が暮れてからは 2+3でも寒かったので。

5.ユニクロ ULダウン:夜中から朝にかけては、1-5総動員。

6.モンベルレインジャケット:3日の午後に雨が気になった時に着用。


モンベルゴアテックス:夜中から早朝。思ったより冷えなかった。手先もっと冷えるかと

思ったけど。


下半身

2XU短パン:ポケット付いてるので、一時的に補給後のゴミを入れとくに非常に役立った

。上はかなり着込んだけど、下はずっと短パン。

ソックス:5本指。着替えなし。


シューズ

ASICS Meta Racer:3月、4月のウルトラで機能したので。履き替えなし。2位の方は履

き替えていた。気分転換で履き替えという選択もありかも。


-ロードの旅的なレースと違い、400mごとにいつでも装着可能なので、その点は大きな

メリットだった。持って走らなくて良い。極力身軽に走れた。

高地という条件は、難しくもあったけど面白い要素でもあったかなと。

補給


飲料:自分ではカップだけ用意して全て大会側に依存。


ポカリ:前半戦

お茶:ポカリに飽きてから。

コーラ:終盤戦。カフェインにも期待して。

コーヒー:眠気覚ましに飲んでみたけど、胃に良くなかった。


食料:なんか食べまくってたような。食べれなくなって走れなくなったわけではないので

、補給戦略は成功といえる。

甘いものに飽きてきたら、ハッピーターンとかおかきが非常に美味しく感じる!という新

発見。糖分は結構含まれているはずなので、エネルギーにはなるはず。

温かいもの、コーラ、フルーツ等多様性が重要。


1.自分で用意したもの

カツサプ:今回の目玉。かなりの高額品。7個あったので3時間おきに。

果たしてどれくらい効果があったのかは、実感できなかった。

とはいえ、メンタル的にはこういうのがあった方が頑張れるかも。

あと1時間頑張ればカツサプで復活できる!とか希望をもっていたので。

カップラーメン:半分の12時間で投入。ぺろりと食べれた。

まだ、少しでもタイムをロスしたくなかったので、歩いて食べた。

アスリチェーン:戦利品を活用。カフェイン入りx5、なしx4ぐらい

バームクーヘン

ロールケーキ

クリームパン小さい5個入りのやつ

電解サプリ

ミルキー:戦利品を活用。誤って噛んでしまい銀歯が外れた泣

塩分飴


スニッカーズ:普通の味と麦の味みたいなやつを半々

2.大会側

味噌汁:わかめ味を2杯

コーンポタージュ:1杯。2杯目欲しかったけど売り切れ。


売木村の団子:美味かったので3個ぐらい食べた。

バナナ:甘いものに飽きてきたので。

満足バーx1本

SOYJOYx1本

プロテインバーx1

キットカット:終盤戦で投入

ハッピーターン:終盤戦の救世主

おかき:同じく終盤戦の救世主

経過


2時間:19.6km 12:00

順調。みんな元気。風が強くたまにパラパラっと雨。それでもシングレットでゴリゴリ走

る。

順位的には下から数えた方がはやい。落ち着いた序盤。


4時間:40.0km 14:00

計算通りのペース。順調、順調。天候引き続き不安定。テントが吹っ飛ばされそうで怖い


6時間:59.2km 16:00

ちょっと遅れたけど、まだ余裕。やや寒くなってきて、薄手のジャケット着てたかも。

疲れて落ちてくる選手を拾っていく楽しみ。


8時間:? 18:00

記録なし。覚えてない。そこまで遅れてなかったはず。78、79kmぐらいかなと。

日が暮れ始めて、いよいよ夜パートが始まるのだなという興奮。

不安定だった天候が安定してくる。結局、朝まで安定。


10時間:96.0km 20:00

確か、そのくらい。もう完全に夜。ちょっと疲れてきた。

トラックぐるぐるだと同じ箇所に負担がかかる。

右膝がやや不安。

腰も不安だったので、ロキソニンを貼った。しかし、焦ってたし、貼り方間違えてたみた

いで、上手くはれず。スプレータイプの方が良いというのが今回の気づき。

普通のレース形式だったら、ドロップバッグに入れておこう。


12時間:?    22:00

半分。ここで起死回生のカップラーメンを投入。

主催者チームは寝ているのか、記録版の更新なし。

まだ活力はあったけど、キロ6へのこだわりは薄くなってきた。

睡眠組が抜けて、トラックは静寂さが濃くなってくる。

順位は3位に上がり、2強との差が広がらなくなってきた。


14時間:132.0km 24:00

これは正確な数字。かなり順調だったと言えよう。残り10時間で70km走れば200km

なんだから。

先日の70km走の半分で良いペース。


寒さが鋭くなってきたので、ダウン、グローブ、目出し帽を装着し完全防備。


16時間:?    2:00

二日目突入。多分150kmぐらい。増してくるヘロヘロ感。眠気の方は大丈夫。


19時間:168.4km 5:00

ぼんやり明るくなってきた。残り5時間で30km。

およそ8分ペースでいける。

とはいえ、相当消耗しペースはキロ7ぐらいまで落ちてきている。

2強は落ちてきているとはいえ、強い。

差がどんどん広がっていく。

夜寝ていた4位の方が起床。

寝て回復しただけあってすごいペースで走っている。

20キロほど差があったとはいえ、まだ5時間ある。

200キロと3位死守に向けて全く気の抜けない展開。


20時間: 174.8km 6:00

眠気と疲労がとうとう限界を迎えたのかこの1時間たった6.4km。

ぎりぎり走っているけど、歩くようなペース。

あと4時間で25km。

このペースでいけば、なんとか200km。

という計算をしながら。

夜が明けたら現地になるかも!という淡い期待は裏切られた。

幸運にも4位の方のペースがガクッと落ちて3位は死守できそう。

睡眠組が戦場に戻ってきた。


みんな元気いっぱい。

徹夜組を圧倒する。


21時間: 180.4km 7:00

この1時間5.6km。

あと3時間で20km。

このペースだと到達不可能に。。。

腰と左股関節が痛くてペースを上げることはできない。

万事休す。

眠いし、痛いしで完全に集中力が切れる。

あんなに近づいたのに遠くなっていく。


22、23時間:大体4kmずつ 188km

完全にゾンビ化した。誰よりも遅いペースで歩く。

目標下方修正してなんとか190kmを目指して。

2強は変わらず走り続ける。凄すぎ。


24時間:191.6km 10:00

フィニッシュ!最後の1km20分以上かかってしまった。

3位は死守。それが救い。


・反省&感想


160kmぐらいまでは想定通り。

絶対にキロ6ペースで最後まではいけないと思っていたので。

そこからの落ち込みの角度が想定以上だった。

特に残り4時間。

この4時間をキロ10ペースでいければ達成できてたわけで。

キロ10といえば歩くペース。

それ以上に落ち込むとは思ってなかった。

UTMFの経験を過信し過ぎていた気がする。

この落ち方は完全に失敗。こんなに歩いてしまったのは久しぶり。

2009の野辺山とか2010の御嶽以来。

初めての距離(時間)の難しさを痛感。

腰はもとからの弱点だったけど、左股関節はトラック回りということで、同じ箇所に負担

がかかって発生したのかも。

次の日にはふつうに歩けるようにはなった。

5日後は、腰&股関節は大丈夫だけど、左足の甲がやや痛い。

これが、200kmレースだったら、あと数時間あってもゴールできてたかどうか。

自身最長距離となったこの貴重な経験を生かすべき。

今思うことは200km越え挑戦したいし、48時間もやってみたいしで、きつかったけ

ど楽しいレースだった。

こんな状況でも開催して頂いた主催者には心の底から感謝。